タコメーターレス車が当たり前な今、タコメータの見方を知れば必要な時はある。
タコメーター 車 見方
最近では、CVTの普及でスポーツタイプの車以外では、タコメータがついていない車も増えてきた。
タコメーターの必要性が薄れてきた訳だ。
しかしその一方では、トムおやじのように非力な車を限界ギリギリまで走らせる場合もある。
スポーツタイプの車が、タコメーターを必要とするには訳がある。
車のポテンシャルを限界まで引き出すには、必要なツールだ。
そもそも、タコメーターとは何?
トムおやじみたいにクルマ好きなら、誰でも知っているタコメーター。
ずっと昔は、メーターがいっぱい並んでいるのが、ステータスみたいな時代が有った。
※トヨタ2000GTのメーターパネル
まあ、トムおやじが知る限りでも、速度計、タコメーター、水温計、燃料計の4つは基本コンポーネント。
これ以外に、電流計、電圧計、油圧計、油温計などがある。
これらの中でも、スピードメーターと並んで大きなメーターがタコメーターだ。
タコメーターは、エンジンの回転数を示す計器で、当時は重要な役割が有った。
マニュアル全盛のこの時代は、今ほどシンクロがしっかりしていない時代でもあり、シフトチェンジにはエンジン回転数をきっちり合わせることも必要だった。
円滑にシフトチェンジをしてスムーズに走るには、タコメーターは必要不可欠。
また、エンジンがオーバーレブになる前にシフトアップするためにも必要だ。
エンジンレスポンスが良い、パワーバンドを維持するにも、タコメーターは必要だ。
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なぜ、最近はタコメーターレス車が多い?
CVTが出るまでのAT車では、速度に応じて変速動作が発生します。
AT車では、アクセルを踏んでいる限り、車速に応じて変則が発生し、エンジン回転数もATの選択したギアに連動して動きます。
タコメーターを見ていても、ATでもMTと同じように違和感はありません。
CVTが普及してくると、CVTの特性でタコメーターの挙動に変化が生じるようになりました。
加速中にエンジン回転が下がっていくという状況が発生することがあります。
CVTは、常に最適なギヤ比を維持するように設計されているために、状況によっては選択されているギヤ比が、ドライバーの想定しているものとは異なる場合もありえるわけです。
加速中に、ドライバーの意志とは異なったギヤ比のほうが、スムーズな加速を得ながらもエンジン回転を抑えて、燃費を良くするという状態もあり得るわけです。
こういったCVTの特性を知らないで、タコメーターの変化を見ると、とても違和感を感じてしまうわけです。
そこで、タコメーターを標準装着しない車が増えてきたというわけです。
タコメーターの見方と使い方
出典:kotobank.jp
タコメーターのメモリの赤いところを、レッドゾーンと言います。
レッドゾーンとは、エンジンの回転をそれ以上上げるとエンジンブローする領域を指し示しています。
イニシャルDの拓海が、ランエボとのバトルでエンジンブローした瞬間は、まさに86のエンジンの回転数がレッドゾーンに入ったからです。
タコメーターとは、エンジンの回転数がオーバーレブにならないように、監視する上では必要な計器なのです。
また、エンジンは常に最大トルクが発生しているわけではなく、特定の軽点数のときに発生します。
最大出力も、同じ事です。
エンジンが高出力を発生し、トルクも十分出ている回転域をパワーバンドと言います。
自分の車のパワーバンドを維持するためにも、タコメーターで現在のエンジン回転数を知っておくことが必要になるわけです。
もちろん、常にレスポンスよく走ることを望んでいなければ、そんなことは必要ないわけですが。
例えば、高速道で追い越しを掛ける場合、エンジンがパワーバンドに入っていなければ、アクセルを踏んでもスムーズな加速を得ることは出来ません。
実際の運転シーンの中で、まったく必要ないわけではないのです。
まあ、走り込んでいれば、エンジン音である程度はつかめますけどね。
タコメーターレスのデイズにも、やっぱり必要
トムおやじの愛車の日産デイズは、タコメーターレスのグレードです。
普段通勤に使っている分には、あまり必要ないとも言えるタコメーターですが。
デイズの場合、三菱が極端な低燃費を求めた結果、常にエンジン回転数が低くなる設定なので、市街地走行においても、タコメーターが必要になるシーンは、いくらでもあります。
また、高速走行している時は、軽自動車なので「S」モードで引っ張ると、エンジンのオーバーレブが気になります。
オーバーレブを多用すると、エンジンの寿命にも影響が出かねません。
常磐道をかっ飛ばす、トムおやじにとっては、タコメーターは必要不可欠ということです。
まとめ
今回は、タコメーターに特化して、タコメーターレス車が増えた昨今の事情と、それでもタコメーターの必要性について、記事にしてみました。