「富士山女子駅伝2017」名城大3年・松浦佳南選手、日本一を目指す!

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「富士山女子駅伝2017」名城大3年・松浦佳南選手、日本一を目指す!

駅伝の大学女子日本一を決める「富士山女子駅伝」が30日、富士山を仰ぎみる静岡県富士、富士宮両市のコースで開催される。

「富士山女子駅伝」は、フジテレビで9:55~12:40の「富士山女子駅伝2017」で、放送される。

「富士山女子駅伝2017」

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年末の富士山麓で繰り広げられる熱き戦い!

注目は5連覇を目指す立命館大学。主将の太田琴菜(4年)と5000mで学生最速をマークした佐藤成葉(2年)の“Wエース”の活躍が期待されます。

立命館大と並んで“3強”と称される名城大学には、ゴールデンルーキーの加世田梨花(1年)が加入、松山大学は高見澤安珠(4年)と古谷奏(3年)を中心に前年大会3位の雪辱を誓います!

2013年に場所を静岡県・富士市、富士宮市に移し生まれ変わった駅伝の大学女子日本一決定戦。

正式名称全日本大学女子選抜駅伝。

世界遺産・富士山の麓で行われ、コースのどこからでも富士山が見える絶景コースで行われる。

4年生はこの大会で引退、またチームとしも集大成の戦いになるため学生の思いは熱く、女子大学生らしい笑顔や涙がとても多い大会。

レースは7区間43.4kmで争われ、90mもの下り(2区)や166mもの急激な登り(7区)、また、3.3km(3区)から10.5km(5区)まで高低長短入り混じった個性豊かな区間編成となるため、見ている方は面白い反面、非常に苛酷で真の実力が問われる。ちなみに166mはビルの約50階にも匹敵する。

出場は全21チーム。過去4年は立命館大が4連覇。2015年大会から毎年12月30日に開催されることになった。

 

 


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名城大3年・松浦佳南選手

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今年10月に仙台市で行われた全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)を制し、優勝候補筆頭と目される名城大(愛知)の松浦佳南選手の走りに注目が集まっている。

松浦選手は吉田町の出身。杜の都駅伝では4区を走り、区間2位の好走で同大の12年ぶり2度目の優勝に貢献した。

中学生の頃はバスケットボール部で、冬季限定の駅伝部にも所属していたという松浦選手。願書提出の前日までバスケットボール部の強い高校に進学するつもりでいたが、提出日の朝に「やっぱり陸上がやりたい」と思い直し、陸上部の強い島田高に進学先を変更したのが陸上競技を本格的に始めるきっかけとなった。

高校3年時には陸上女子3000メートルで全国高校総体に出場するまでに成長。大学は島田高の1年先輩で「憧れの存在だった」という名倉華子選手を追いかけて女子駅伝強豪校の名城大に進んだ。

昨年の大会では名城大のメンバーとして4区を走ることに。4位で襷を受け取ると、3位との差を26秒から11秒まで縮めて次走者に襷をつなぎ、チーム準優勝の立役者の一人となった。

目指すは、杜の都駅伝に続く日本一。“心のよりどころ”という富士山の麓で今年2度目の頂点を目指し、全力で走り切る覚悟でいる。

「富士山女子駅伝2017」見どころ

 

元女王の意地か?新女王か?戦国時代突入!

昨年、10月の杜の都では絶対女王だった立命館大に地方の星・松山大が土をつけましたが、12月の富士山では立命館大がリベンジを果たしました。

しかし今年になって10月の杜の都では、今度は名古屋の名城大が、その立命館大も松山大も破り新たな女王となりました。大学女子駅伝は、まさに百花繚乱入り乱れ戦国時代に突入です!

気になる女王候補たち

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杜の都で新女王に輝いた名城大は、昨年富士山を走った選手が全員残っている上に、スーパールーキー1年生の加世田梨花を迎え、今もっとも勢いがあります。

対抗する松山大はエース・高見澤安珠(4年)がケガのためやや出遅れていますが、しかしそこは50日間を超える合宿や、地道な雑草魂で日本一を勝ち取ってきたチーム、最後の最後にどんな意地を見せるか楽しみです。

立命館大も5000m現役大学生最速ランナー佐藤成葉(2年)を中心に据え、幾多の修羅場を潜り抜けた常勝のDNAを引き継ぐ選手たちが多くいるのは魅力的ですが、それよりも杜の都での口惜しさを胸に、生まれ変わるべく苦しみ、そして一丸となり努力する姿が新たな成長を生み出しそうです。

関東の強豪・大東文化大も初めての栄冠に向けて意気込みます。

成長著しいエースの関谷夏希(2年)を中心に、杜の都で2位に入った実力は3強から見ても要注意な存在。

さらには16年ぶりに関西大学女子駅伝を制した京都産業大も棚池穂乃香を中心にスピードランナーをそろえ、上位に割って入る可能性十分です。

最高の戦いは最高のコースで!

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そして何より、この富士山女子駅伝にはその名の通り、世界遺産富士山の麓を駆け抜ける日本一個性的なコースが待ち受けます!

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雄大な富士山のふもとを駆け抜ける43.4kmは、まさに絶景、迫力満点!

しかしながら、一方で真のチーム力が問われる厳しい区間編成になっています。

1区は「前半上って、後半下る4.1km」、2区は「約90mも駆け下りる下りの6.8km」。

前半での出遅れは敗戦に直結しかねないため、ともに超スピード区間になること必至です。

3区は「最短3.3km」。「5区は最長10.5km」。

最長5区にはエース級が集うことが予想されます。昨年は松山大のキャプテン・中原海鈴が脱水状態になりながら、何とかタスキをつなぎましたし、過去にはごぼう抜きやエース同士のつばぜり合いも見られた見どころたっぷりの区間です。

そして最終7区は日本最大級の最難関区間「魔の坂の7区」。8.3kmの長さに加え、約170m、ビルでいうと50階に匹敵する高さを1人で上っていかねばなりません!

このバラエティに富んだコースを攻略し、日本一になるためには、多彩な戦力及び戦略も重要になってきます。

「富士山女子駅伝2017」